BLACK BLOOD BROTHERS(5) 風雲急告

■ ストーリー
 あの特区を震撼させた事件から1年が過ぎ特区は平穏を取り戻していた。

 しかしその平穏は一年しか保たなかった。

 信頼を揺るがす疑念は全てを変えてゆこうとする。

 文字通り風雲急告告げる第5巻。

■ ついに
 特区が目を逸らしてきたことが現実になります。

 第2巻でオーギュスト・ワイカーが仄めかしていた言葉が現実となるのです。

 そして一度入ったヒビはもう・・・・・・戻らない。

■ 揺れる特区
 九龍の遺灰が第十一区にあると知った、カンパニー側は怒りを露にした。

 それは吸血鬼と人間との間に深い溝が出来たことを意味していた。

 さらには秘密の存在である第十一区の噂が巷で飛び回るという不可解な事態。

 ゼルマン・クロックの前に訪れた珍客。

 そして吸血鬼と人間との仲を裂く、追い討ちを掛けるように起きた一つの事件。

 取り返しの付かない・・・・・・悲しい事件。

■ みんな
 わかっているのです。事実を知らされなかった理由。

 もしそれを聞いていれば、間違いなく今の特区はなかったであろうと。

 しかし、聞いてしまった今自分を納得させることはカンパニーの人間にとってはできません。

 どうしようもなく、裏切られたと感じるのです。

■ それでも
 前を見てミミコは進みます。

 失敗を糧とし、自らの使命を見失わず、周りに元気付けられて。

 そして、陣内の想像を超えるほどの成長を遂げて。

■ 評価としては
 星3.5です。難しい話もそれはそれで面白いんですが、あんまり考えすぎると頭が痛くなってくるので。