BLACK BLOOD BROTHERS(6) 九牙集結

■ ストーリー
 セイとゼルマンが激突した事件から、さらに半年。

 ミミコはカンパニーを首になり、フリーの調停屋として活動していた。

 苦しい日々ながらもなんとか過ごしてきて、いくつかの吸血鬼の血族からも信頼を得てきた。

 しかしコタロウは楽しいはずの日々を過ごしながら自身の異変を感じ取っていた。

 ひどく、のどが渇く――

■ ついに
 事態は大きく動き始めます。

 九龍の血統。吸血鬼化特殊部隊『赤い牙』。緋眼のゼルマン。吸血鬼と人間との確執。

 膿んだ特区にはもう、好転する材料は何一つ残されていない。

■ 今まで
 沈黙を保ち続けてきた《賢者》がついに動き始めます。

 彼はついに『渇き』を覚えてしまったのです。

 フワフワした意識で街を彷徨いながら、彼はゼルマンの従者である白峰サユカに出会います。

 そして、彼女に無理矢理付いていってゼルマンに会った彼はある現場を目撃してしまいます。

 それが彼自身の懸念の引き金になることに気付かずに。

 そしてその結果は、誰に何をもたらすことになるのでしょうか。

■ そして
 ついに戦いの幕が切って落とされます。

 そして、特区側はそのとき何よりも大切なものを失うことになります。

 っていうか、この巻の引き際の鬼っぷりは異常です。

 この巻を読む方は必ず第7巻を購入してから読むようにしましょう。

■ 評価としては
 星4.5です。最後の衝撃があまりにも大きくて、あまりに胸が切なくなることでしょう。