アクセル・ワールド(1) ―黒雪姫の帰還―
- 作者: 川原礫,HIMA
- 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
- 発売日: 2009/02/01
- メディア: 文庫
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■ ストーリー
ニューロリンカーと呼ばれる脳と量子無線接続し、映像や音声など、あらゆる五感をサポートする携帯端末が付けられ、人間は生活の半分を仮想ネットワークで行なわれるようになった時代。
そんな時代でも、いじめと言うものが絶えることは無かった。
リンカースキルには自信があるものの、身長も低く、まるまると太った有田晴雪<ハルユキ>はわかりやすいいじめのターゲットだった。
どんな時代になっても現実には逆らえず、いじめられるハルユキは現実で晴らせない憂さ晴らしを、仮想ネットワークに完全ダイブし、ローカルネットワーク下で出来る誰もしないような簡単なゲームで晴らしていた。
そんなハルユキを幼馴染である倉島千百合<チユリ>は心配して声を掛けるものの、自前の卑屈さを発揮して彼女を泣かせてしまい、思わず逃げ出してしまう。
そのまま放課後を迎えたハルユキはチユリに会うことを避けるため、図書室に逃げ込み仮想ネットワークに飛び込んで、いつもやっているゲームでもやもやを吹き飛ばそうとしたのだが、ある事実に気付き驚愕してしまう。
この学校ではハルユキを上回るリンカーは存在しない、そう思っていたのに彼のスコアを上回るがそのゲームに記録されていたのだ。しかも、何故か自分のIDで。
驚愕覚めやらぬところに、背後で声が掛かった。チユリではない、女性の低く絹のように滑らかな響きを。
「あの馬鹿げたスコアを出したのはキミか」
振り向くとそこには、生徒会で副会長を務めている黒雪姫と呼ばれる人物が立っていた。
その呼び名に相応しい美しい容姿を持つ彼女は、彼にこう言うのだ。
「もっと先へ・・・・・・《加速》したくないか、少年」
■ ブレイン・バースト
自分の意識を《加速》させるプログラム。
発動すると実時間1.8秒の体感時間を30分に引き伸ばす。
実際に時間を遅くしているわけではなく、思考速度が1000倍になっているのだ。
しかし、秘密はそれだけではない・・・・・・
■ 実に
私好みの作品ですね。
設定にしても、戦闘にしても。
《ブレイン・バースト》を体験してみたいなぁ・・・・・・
■ なんてことはさておき
現実味があって非常によろしいですね。
いじめられているハルユキが卑屈過ぎるような気もしますが、いいいじめられっ子を表現しています。
自分がダメだと思うと思考が後ろ向きになるのは仕方ないことですね。私もよく・・・・・・フフフ。
まあ、主人公としてはどうかと思いますが。
■ それ以外にも
黒雪姫が実に可愛らしいですね。
普段は気丈で凛々しい彼女が、ハルユキがチユリの話を出した瞬間にわかりやすい嫉妬を放ってくれます。
これは・・・・・・ヤバイ(色んな意味で)。
例を出すのは非常に勿体無いので、皆様自身の目で確認しましょう。
■ 後はまあ
戦闘がより一層派手になればバッチリですね。
まあ、まだまだ最初ですから地味といえば地味なんですが、ハルユキが成長してからですかね。
他の《純色の六王》と戦うときが非常に楽しみです。
■ 評価としては
黒雪姫が可愛かったので星5です。え? ヒロインキャラに甘い? 知ったことではありません。
もちろん、設定と作風が大変良かったからですよ。疑ってませんか?
さあ、キミも一緒に叫ぼう《バースト・リンク》!!!(アニメの次回予告風に)
・・・・・・やってみたかっただけですよ。