純愛を探せ!

純愛を探せ! (GA文庫)

純愛を探せ! (GA文庫)

■ ストーリー
 虚言と姦淫を司り、魔界での屈指の実力者でもある魔神カルマは悩んでいた。

 魔界でも屈指の美貌と聡明さを誇るレイナ王女にひたすらに好意を寄せられていたのだ。

 ただ、王女は魔界の者として相応しいといえる性癖の持ち主だったのでカルマとしては勘弁願いたかった。

 そこで彼は真実の愛を探すため、侍女のリビエラと共に人間界へ赴くことにした。

 訪れた先の日本で彼は運命の出会いをすることになる。

 光楼院カナデという少女に一目惚れしたのだ。

■ うん
 タイトルはアレでしたが読んでみると非常に面白かったです。

 というわけで面白ポイントを挙げていこうかと思います。

■ まずは
 魔神であるカルマとリビエラとやり取りですね。

 リビエラは主を主と思わない主従関係を吹っ飛ばした発言ばかりして笑わせてくれます。

 数多い上に一つ一つが長いのでここには書きませんがきっと貴方を笑いの渦に引き込んでくれることでしょう。

■ その他
 この作品には(今時)非常に珍しい性格のキャラクターたちが登場すると言えますね。

 物凄く純真で真っ直ぐな少女の光楼院カナデをはじめとして、非常に高潔で傑物として文句の出ないといえる九条タケヒト

 非常にわかりやすい性格をしている三雲キサラに、わかりやすいけど度し難い王女のレイナ。

 正直なところ、最初の最初の方は九条は典型的な悪役かと疑ったぐらいですからねぇ。

 疑心暗鬼過ぎて自己嫌悪に陥ること間違いなし。

 なんてことはさておき、非常にキャラクター一人一人に魅力を感じましたね。

■ カテゴリーに
 シリアスともコメディとも付けていませんが、この作品はシリアスに近いコメディ(スレイヤーズみたいな感じ)なのであえて付けませんでした。

 ちょっとばかりエロい部分もあったかもしれませんが気のせいです。

 うんそうだ。そうに違いない。

■ あとは
 ストーリーの方も細かくツッコミたい所は色々ありましたが、そんなことが些事である思える程に面白かったので別にOKです。

 深く考えたら負けです。

 うんそうだ。そうに違いない。

■ 評価としては
 細かいと注釈を適当に吹っ飛ばしてごめんなさいの星5つ。

 何というか、色々と直球過ぎて説明し辛いんですこの作品。

 久しぶりに声を上げて笑った作品ですね。面白いですよ。

■ そういえば
 面白い誤字が色々あったので載せときます。


 P.229後ろから2行目より。

(た、助けてくれおっさん。金剛石の数百倍の高度を誇る魔界金製のイヤリングが・・・・・・)

 高度? 金剛石の数百倍の高さを持つイヤリングですか。そうですか。


 P.296前から3行目より。

あののままではあの場にいた全員が冥府へと旅立っていただろう。

 ・・・・・・なんか慌てたんですかね?