蒼月のイリス
- 作者: 星家なこ,平つくね
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2009/03/25
- メディア: 文庫
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■ ストーリー
世に『一色』と呼ばれる存在があった。
一色とは世界で一番強い者に与えられる称号であり、そしてその称号を得たものは何でも願いが叶う力を行使できるという。
『停眼』と呼ばれる力を持つ桐生慎太郎は光を失った姉の視力を取り戻すために、一色の争いに身を投じることになるのだが・・・・・・
■ なんというか
どうしようもなく中途半端感がありますね。
それも全てにおいてといっても過言ではないと思っています。
■ まず
全体的に戦うという行為に対して、戦う理由に比例した覚悟が無い人が多いと思いました(といっても登場人物がメチャ少ないので多いって言う表現はおかしいかもしれません)。
この人たちは・・・・・・自分の大切なものを守りたくないのかと思わずにはいられないほどに。
性格が優しいとか甘いとか以前の問題のように感じました。
■ 次に
世界が・・・・・・あまりにも狭すぎます。
一色というものが世界で唯一のものである筈なのに、どうしてこんなに争う人間が少ないんだと思わずツッコミを入れてしまいたくなりました。
もちろんいることにはいるんですが・・・・・・何故に過去にしか出てこないのだろうか?
ある意味不思議ワールド全開です。
■ さらには
パワーバランスがよくわからない。
アクション系列に良く出てくることなので、いつも何となく肌で感じ取っているのですが、この作品は・・・・・・よくわからない。
こればかりは読んでみないとわからないと思います。物凄く説明し辛いので。
■ んでもって
桐生慎太郎以外にも当然、特別な力を持った人間がいるのですが・・・・・・
特別な力を持っている理由が(書いて)無いのです。
これが一番の不思議。一色という存在に影響されて・・・・・・とか書いてあればいいと思うんですがそれも書いてないのであまりにも不思議。
■ それらの結果かどうかは知りませんが
なんというか、ある場面にある役者を連れてきて、やって欲しいことを演じさせているだけのように感じるのです。
そりゃそうだろうと思うかもしれませんが、本当に全てが予定調和のようになっている感じがして面白みがないと言わざるを得ません。
結果として物語は綴られてゆきますが、必要性はあるのに必然性がないような感じがするのです。
なんか解かり難くてすみません。私にはこうとしか言えません。
■ そんな中の
唯一の(いい意味での)イレギュラーが表紙を飾っているイリスですね。
彼女だけが本当に自分のしたいことをしていて、 メインを張っている主人公や他のキャラクターを覆い隠すほどの魅力があると思います。
■ なので
彼女の魅力が伝わるように彼女の魅力あるセリフを列挙してみようかと思います。
「こ、こら・・・・・・わたしは、おこっているのだぞ・・・・・・だから、いまはそういうことをしている場合では・・・・・・・・・・・・あ、やんッ。ふぁあ・・・・・・あ、もっと、やさしくして・・・・・・」
「にゃんっ。あふ、あ・・・・・・こ、こら、はなしの途中にそれをするのは、ひきょう・・・・・・だぞ」
「きゃふっ・・・・・・あ、お、ふ・・・・・・・・・・・・あ、やん、きもちいい・・・・・・もう一回だけやって」
「あ、だめ・・・・・・そういう、らんぼうなのは・・・・・・・・・・・・ちょっと、好きかも・・・・・・あふん」
あ、手が勝手に〜〜〜〜〜〜〜(棒)
何かここだけ見るとR-18ぐらいに見える不思議。
もちろんこれだけが彼女の魅力と言うわけではないのですが・・・・・・詳しい内容を知りたい方は読んでみましょう。
■ 評価としては
中途半端な星3つ。多分イリスがいなかったら2つ以下だったと思います。
続きは・・・・・・どうしようかな。