BLACK BLOOD BROTHERS(8) 宣戦恋歌
BLACK BLOOD BROTHERS〈8〉ブラック・ブラッド・ブラザーズ 宣戦恋歌 (富士見ファンタジア文庫)
- 作者: あざの耕平,草河遊也
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2007/10
- メディア: 文庫
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■ ストーリー
あの『特区インパクト』と呼ばれる戦いから逃れ、皆は十字軍の通称で知られる『世界吸血鬼対策委員会』の本部が置かれているシンガポールに落ち延びていた。
世界情勢は『特区インパクト』により混乱していた。
しかし、それ以上にある事実が注目されていた。
前回が『九龍ショック』だったのに対し、今回は『特区インパクト』なのである。
何故ショックではなくインパクトなのか。
それは、葛城ミミコがなしえた偉業の成果なのである。
そしてその成果が彼女を世界の中心へと押し上げることになる。
■ 先制布告
九龍の血族はメディアを用いて自身の『吸血鬼』の存在を明らかにします。
さらには不死性のアピールで世を困惑し、絡めとろうと画策します。
それを見た関係者はただ歯軋りするばかりでしたが、ある人物だけは違いました。
その演説は彼女に決意をさせたのです。
■ 知らない内に
世界で一番注目を浴びる存在となったミミコは《乙女》(メイデン)という大変な役を背負わされることになります。
自覚も自信も持てないミミコは十字軍の代表者との会合で意気消沈してしまいます。
しかし、尾根崎が、神父が、サマンサが彼女を支えてくれます。
さらには、彼らと久しぶりに話し合うことで彼女は立ち直ります。
そして世界に告げるのです。
「――Are you known?(聞こえますか?)」
■ それは
《賢者》の力の暴走を抑えるために、『西の虎仙』の下で修行するジローの下へ。
その様子を傍聴する九龍の血統の下へ。
未だ特区内で抵抗を続けるレジスタンスの下へ。
北の雪の染み渡る大地へ。
ゼルマンの血を受け継いだ彼女と偉大な東の長老の下へ。
そして世界へ。
■ 評価として
星5つ。世界へ深々と響き渡る声はあまりにも綺麗ですね。
あと、イラストのミミコが凄く大人っぽくて綺麗になってます。草河遊也さんはいい仕事してますね。