私が考える、ネタバレとは?
■ これは
私が勝手にネタバレについて考えてみただけです。
正直どうでもいいエントリかもしれませんが、よろしければご覧になって下さい。
しかし、あらゆる人間があらゆる条件であらゆる心象をもって見る以上万能の答えを出すことは不可能なので、ここは私が持っている見解でお話させて頂きます。
■ そもそもネタバレとは
本を例に取るならば、その作品にとって肝心な部分を、知らない人にバラすということなのですが・・・・・・
ネタバレとは基本的に悪意で用いられ悪いイメージのある言葉です。しかし逆に考えれば善意ともなりえます。
善意のあるネタバレとはなんでしょう?
私はネタバレの類義語は忠告であると思っています。
例えば、もしライトノベルに珍しく醜悪で恐ろしいシーンがある本を気の弱い人が知らずに読もうとしているならば、ネタバレして止めてあげることでその人を助けることになるかもしれません。
一般的に考えれば忠告として当たり前のことだろうときっと皆様お思いになられるとは思いますが、きっとネタバレという観点から見ることは決してないと思います。
きっと、説明の尺度とTPOがネタバレという言葉を決めるのだと思います。
■ ネタバレの境界線
人によってネタバレの基準は違うと思うので色々な線引きが出来るとは思うのですが、ここは私が考えた会話例を見ながら線引きをしてみてください。
会話例に指示語が多いのは察してあげてください。
1.もう、その本の紹介をされた瞬間にネタバレと感じる人
A「ねぇねぇ、この本読んだ?」
B「うるせぇ、何も話すんじゃねぇ!!」
こんな人いるのかな・・・。ひょっとして・・・・・・ひょっとしたらいるのかもしれませんね。
2.その本あらすじ(本の裏表紙とかに書いてあるレベル)を紹介された瞬間にネタバレと感じる人
A「ねぇねぇ、この本はこうこうこういう・・・」
B「説明してんじゃねぇぞテメェ!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
やっぱりこんな人いる気がしなけどまぁ一応。これも気の短さが凄まじい人じゃないと無理かも・・・・・・
3.2に加えて、世界観を詳しく説明された瞬間にネタバレと感じる人
A「これってね、SFチックなファンタジーでね・・・」
B「読めばわかるから、黙っててくれ!!!」
ここまででもネタバレと感じる人はいるのでしょうか・・・・・・というかネタバレから離れているような・・・・・・
4.3に加えて、ストーリーの最初の方を懇切丁寧された瞬間にネタバレと感じる人
A「この作品ね、最初の方だけ説明すると主人公がうんぬんかんぬん」
B「最初に説明されるとつまんねーだろうが!!!」
これも無理があるか・・・・・・3と大差ないかもしれません。
5.4に加えて、先を見据えるツッコミを加えられた瞬間にネタバレと感じる人
A「ここの部分、こういう感じがするよね」
B「先に展開をにおわすんじゃねぇ!!!」
自分の価値観を大切にしている人なら大いに可能性があると思います。
6.結論を言っちゃうこと
A「ここで、最終的に・・・」
B「死にたいらしいな」
これはネタバレであってネタバレでないのかもしれない。でもネタバレですよね?
7.連作に非常にありがちなパターンで、核心だけ言ってしまうこと
A「ここで前回まで引きずっていた部分を回収しつつ、主人公とヒロインが・・・・・・」
B「痛覚を持って生まれたことを後悔させてやろう」
もはやネタバレ。キーワードだけならギリギリでありかもしれませんが、こんな会話する心無い人はそうそういないですよね・・・
皆さんならどのあたりに境界線を引きますか?
私は4〜6の間が際どい落とし所だと考えます。読書家なら当然なのかもしれませんが。
■ いつも感想を書くときに
ネタバレにならぬよう、それでいて話がわかるようにと四苦八苦しております(最初からネタバレするつもりなら、ネタバレの忠告はしますのでご安心下さい)。
でも、感想を書いていて思うのです。
ここの感想を読む人間に対してどれだけの情報をもたらせば相手を苦にさせず、尚且つ未読の人を楽しませる事が出来るのか?
また、逆に読了済みの人に対し、どれだけ新鮮で、共感出来て、肯定出来て、否定出来る文が書けるのか。
これはある種、感想の理想像なのかもしれません。
■ ネタバレの有無と感想
ネタバレ有なら私の想いを最大限にミックスした臨場感がもりもり溢れでる感想を書きたいです。
これを読めばその作品がわかる!!・・・・・・とまではいいませんがそういうところを目指してやっていきたいです。
ネタバレ無ならば、その作品の空気を感じられる感想です。
その作品は読んでいないけれど、微かな情景が浮かぶ、わずかな感傷を感じる。
深くイメージさせるのではなく、微かなにイメージさせることによってその本に対する興味を湧かそうという方向性でいきたいです。
■ 最後に
ネタバレという言葉に対して、昔読んだラノベの一説で締めくくろうかと思います。
「善意を信じたいなら、悪意も信じろよ」
その心は?
私は含蓄のある言葉だと思っています。
キリスト教の教えにある『汝が敵を愛せよ』に繋がる言葉かもしれませんね。
某作品を読んだ人ならクライスト教の教えと書くとなんだか幸せになれるかもしれません。
■ さて皆様
どうでしょう? ネタバレについて語ってみましたがお楽しみ頂けたでしょうか?
一つの言葉に対して色々考えたのは今回が初めてでしたので、何か可笑しいところがあるかもしれません。
あったら是非指摘して下さいませ。
それにしてもこんなこと、よっぽどの暇人でもない限り考えないでしょうね・・・・・・