Re:SET 想いと願いのカナタ

Re:SET 想いと願いのカナタ (GA文庫)

Re:SET 想いと願いのカナタ (GA文庫)

 第1回GA文庫大賞優秀賞受賞作。しかしタグ多いなコレ。

■ ストーリー
 恋には二タイプあるそうだ。

 気が付いたら恋に落ちているタイプと、出会った瞬間、一発で恋に落ちるタイプ。

 しかし、そのどちらも片桐陽介は今までの人生で体験したことが無かった。

 彼自身、女性と相対する勇気も無いのでそれは当然のことなのかもしれない。

 腐れ縁の親友である斉藤月真にそのことをからかわれながらも、自身から動き出すことはなかった。

 そんなある日、些細な事件が起こる。

 しかしその時、それがもたらす何かに誰も気付くことはなかった。

■ とりあえず
 昨今ではちょっと珍しいところがありました。

 それは驚くほどに挿絵が少ないことです。

 章の間にはあるんですが、それもカラーページからの引用だけ。

 恋愛話で挿絵少な目なのはちょっと寂しかったです。

 内容はラノベなのに、あんまりラノベを読んでいる感じがしなかったなぁ。

 この作品に関してはそれが悪い方に出ている気がします。

 まあ、妄想すれば大丈夫ですけどね。

■ それはさておき
 一冊の本を三分の一にしたものを三回読んだ感じがしました。

 なんというか、非常に満足するには中途半端なんですよね。

 俄皇かなで御影瑛とのエピソードはとても楽しいんですが、物語として完全に独立している感じがどうしてもしてしまうんです。

 最初はともかくその後の展開が早いせいかもしれない。

 その上三分の一なので、三分の一に薄めたジュースを三杯飲んだ感じがなんとも切ない。

 設定上仕方がないとはいえ、最後にまとめがあるとはいえ、何だかなぁ。

■ あとはまぁ
 かなでかわいいよかなでと瑛のクーデレを楽しみましょう。

 っていうか瑛のクーデレパワーは凄すぎるから困る。

■ 評価としては
 星2つ。全体的に薄味だったので次は濃い目をお願いします。