いつも心に剣を(3)

いつも心に剣を〈3〉 (MF文庫J)

いつも心に剣を〈3〉 (MF文庫J)

■ ストーリー
 セルジュの従卒になる羽目に陥ったレーレはユユの不安そうな気持ちに晒されていた。

 そしてアラベラに裏切られたヨナハンは盲目的に彼女を追う。

 明るさなど微塵も見い出せない世界は何処までも続いてゆく。

 そして今日も魔女と人間は争い合う。

■ うん
 人の感情の生々しさが半端ないですね。

 どこがどうとハッキリ言えるわけではないのですが、感情の暗さが見事に表に表れている感じがひしひしと感じられます。

 自分達の私利私欲のために動く様は非常に人間らしいですね。

■ 表の裏
 魔女と人間の表の争い以外にも蠢く影がちらほらと。

 暗躍するハイジロ。

 星の鎖の影犬の謎の活動。

 そして、ユユの傍に現れたアロワ・ジャールと呼ばれる人間らしさを感じさせない謎の楽士。

■ そして
 戦いによって分かたれたユユとレーレ。

 互いの安否もわからず、お互いボロボロになって必死に生きのびるために足掻く。

 分かたれた2人はまた再開することができるのでしょうか。

■ 評価としては
 星3.5です。好きにはなれないけれど、目が離せないこの感覚はなんとも言えません。

 いいところで切られているので続きが楽しみです。