コピーフェイスとカウンターガール

コピーフェイスとカウンターガール (ガガガ文庫)

コピーフェイスとカウンターガール (ガガガ文庫)

 第2回小学館ライトノベル大賞佳作受賞作です。

■ ストーリー
 高校生の平良良平は、天体観測部の先輩である早川早苗に振り回されながらも楽しい日々を過ごしていた。

 その日々は充実していたが、やがて先輩は卒業していった。

 先輩に振り回される日々から解放された良平だが、今度は所属している天体観測部が部員が少人数なせいで廃部の危機を迎えてしまう。

 現部長として一応廃部の危機を避けようと良平は動こうとするのだが、去年の先輩の演説のせいでどうしても二の足を踏んでしまう。

 そんなとき部室に一人の女子が訪れた。

 彼女の名前は早川早希。あの早川早苗の妹だった。

■ う〜んと
 手っ取り早くストーリーの流れを表すと、

 起承

 みたいな感じです。

 滅茶苦茶不自然とは言いませんが、あまりにも唐突に転に移り変わるのでビックリしました。

■ しかしまあ
 前半を早苗が活躍し後半は早希といった感じで入れ替わるのですが、連作でもないのにヒロインを二分(にぶん)してしまったのは楽しさが半減して残念だったかもしれません。

 後半に早苗の出番がないわけではないのですが、出来たら早希をきちんとメインヒロインに置いて欲しかったなぁとこっそり希望してみた(意味ナシ)。

■ ただまあ
 コピーフェイスとカウンターガールが最初なんなのかと思っていたら、なるほどこの発想はなかったみたいな感じで面白かったです。

 ネタバレを避けるため、私から言えることは、

 コピーフェイス恐るべし。

 カウンターガール強く、されども弱し。

 といったところですかね。

■ 評価として
 星3.5ってところですね。

 作品としては十分に楽しめましたので、これからも続編に期待です。

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