ラグナロク本編既刊11巻

ラグナロク―黒き獣 (角川スニーカー文庫)

ラグナロク―黒き獣 (角川スニーカー文庫)

ラグナロク(11) 獣の系譜 (角川スニーカー文庫)

ラグナロク(11) 獣の系譜 (角川スニーカー文庫)

■ ストーリー
 いつからか異形の怪物である闇の眷属に人々は怯えるようになった。

 人々は傭兵ギルドに所属する傭兵を雇ってようやく旅をすることができるがそれも確かなものではなく、人々に安寧の日はなかなかこない。

 そんな中、闇の眷属に立ち向かう一人の傭兵がいた。

 リロイ・シュヴァルツァーと呼ばれる彼はギルドに所属していない自由契約の傭兵であり、黒髪・黒瞳を持ち黒の上下にいつも黒いレザージャケットを羽織っていることから《黒い雷光》(ブラック・ライトニング)の二つ名で呼ばれたり、高い身体能力から《疾風迅雷のリロイ》(リロイ・ザ・ライトニングスピード)とも呼ばれてる。

 そんな彼には相棒がいる。リロイの腰に下がっている喋る長剣ラグナロク。それが彼の名前だった。


■ なんて書いてみましたが
 全然面白さが伝わってる気がしませんね。自分のイメージをなかなか言葉にできず苦しい日々が続いております。

 この作品の魅力はなんといっても迫力ある戦闘シーンだと思います。文字を辿るだけでその凄惨な戦いを想像するのは非常に容易です。

■ なんてことはさておき
 この物語は進めば進むほど血と悲しみと後悔で彩られていくようになっています。リロイの秘密。ラグナロクの秘密。闇の眷属の秘密。その秘密が一つずつ紐解かれてゆくたびに悲しみと虚しさが心を占めてゆくようになります。

 迎える現実を、追いかけてくる過去を打ち壊しながら、それでもリロイは前へと進んで生きます。

■ これを読んでいると
 個人の限界というものが度々物語に出てきます。

 どれだけ力を持っていても肝心なときにその役目を果たせない虚しさに打ちひしがれます。

 もちろん、リロイも例外ではありません。

■ それでも
 個人の限界が分かっていても、リロイは独りではありません。

 絶対的に信頼できる相棒が腰に掛かっています。旅で知り合った大切な人たちがいます。

 その中でリロイは自分にできることを全力でこなし、自分の場所を求めて、足掻いて足掻いて足掻くのです。

■ 評価としては
 星5つです。あらゆる要素を含んだ素晴らしい作品だと思います。あとは凄まじき遅筆っぷりが無ければ・・・・・・

■ 一気に全てを書くのは大変なので
 追々加筆しながら完成させようと思います。